第13回保育所保育実践研究・報告

実践奨励賞

安全で安心して過ごせる環境とは「子どもの成長発達と健康管理」

社会福祉法人 都島友の会 看護師連絡会 (都島友渕乳児保育センター 中村智子)

子どもの成長発達と健康管理

社会福祉法人都島友の会、看護師連絡会からの受賞コメント:
 社会福祉法人都島友の会、看護師連絡会では、保育施設に勤務する看護師として、保育保健の視点から子どもたちが『安全で安心して過ごせる環境』を第一に考えてきました。各園の看護師がたくさんの意見交換を行い、知恵を出し合い、協力し、日々どのような援助ができるのか、試行錯誤しながら保健活動に取り組んできました。それにより『子どもの成長発達と健康管理』のテキストの作成に繋げることができました。
 今回、日本保育協会主催の「第13回保育所保育実践研究・報告」に応募することで、改めて保育施設に勤務する看護師の役割を再確認することができ、さらには、このような賞を頂きました。 これまで築きあげてきた保育施設での保健活動をこれからも継続していけるように、今後も様々な研修に参加し、専門職としての資質を高め、医療の進歩や時代の変化にも速やかに対応し、常に最新の情報を発信できるように努めていきたいと思います。

講評
 本研究は、同法人9保育施設に勤務する看護師(9人)の保育園における保健活動の「健康・安全」領域の研究を整理したものとなっています。これまで13回目の保育実践研究・報告では、初めてとなる保育園看護師による保育保健研究の取り組みとして関心を持って読ませていただきました。「安全で安心して過ごせる環境とは」のサブテーマの視点から日々の保健活動での取り組み実践で、具体的な援助の方法を示してあり解りやすくまとめられていました。
 保育園での保健活動は、今日的な施設での保健に関するタイムリーな実践である感染症対策、事故防止、地域子育て支援、職員等の保健研修、病児保育等大変幅広く、その重要な職種としての看護師による保育現場での活動の様子が伝わって来ました。それだけに、研究目的をサブタイトルとの繋がりでもう少し絞り込んで整理され、何を明らかにしたいのか等明確にすることができましたら、保育実践内容との取り組みに迫れたように思います。例えば、保育研修に参加した職員を対象にした調査とか、保護者への啓発への取り組み実態とか、地域への子育て支援の活動の実際やその成果等です。更なる研究の発展が期待されます。

※講評は、社会福祉法人日本保育協会 保育科学研究所「第13回保育実践研究・報告集」より一部分を抜粋させていただきました。

Copyright © miyakojimatomonokai all rights reserved.