令和元年度~令和2年度事業

新型コロナウィルス感染症のため、幼保連携型認定こども園・保育園では、保護者の皆さんに家庭保育の協力を要請するとともに、緊急事態措置が発令後は、保育時間の縮小・特別保育への移行などを行いました。また高齢者施設においても面会制限のほか、できる限りの拡大防止対策に取組みました。

例年3月に令和2年度予算に係る理事会・評議員会、また令和元年度の事業報告と決算に係り、5月に理事会及び6月に定時評議員会を開催しています。厚生労働省福祉基盤課からの「新型コロナウィルス感染症への対応について」の事務連絡を踏まえ、法人としては、今般の理事会・評議員会とも定款に定める「決議の省略」による開催としました。

書面により提案した予算・決算に係る各議案について、理事・評議員全員の同意をいただき承認されましたので、その概要について報告します。

【施設整備】

ひがみや児童センター(都島東保育園名称変更)・こども発達サポートステーションそれいゆの建替新築工事が、令和元年12月21日に竣工し、令和2年1月1日から新園舎で業務を開始しています。

都島乳児保育センター建替新築工事は、令和2年4月30日に竣工し、旧園舎から移転、6月1日から新園舎で保育が始まりました。令和2年度から2歳児を受入れ、認可定員90名(0歳児~2歳児)となり、都島児童センターへ進級します。

都島第二乳児保育センターでは、外壁等の改修工事・玄関前リニューアル工事・保育室等の内部改修工事を実施。令和2年度から0歳児を受入れ、認可定員76名(0歳児~2歳児)となり、来年度からひがみや児童センターに進級することとなりました。

令和3年の法人創立90周年に向けて、平成25年度から順次、児童施設の新築建替と大規模改修等、環境整備を進めてきましたが、一応の完成をみたところです。

令和元年に完了し設置された特別養護老人ホームのひまわりカフェは、入居者や家族の皆さんともに、近隣の皆様の憩いの場・交流の場として利用されています。

令和2年度は、老朽化のため供用休止した賃貸アパートあやなす荘(1階は都島乳児保育センター旧園舎)を解体撤去し、(仮称)あやなすの郷の整備計画を策定・着手していくこととします。

【児童施設】

幼保連携型認定こども園・保育園では、小学校就学までの一貫した質の高い保育・教育を提供しています。英語・音楽・体育・プログラミング等特別活動は専任の講師と連携をとり、日常の保育にも取入れるなど充実を図りました。

令和元年5月に、大津市で散歩中の保育園児16人が死傷した事故を受け、各園では園内外の危険個所の点検と確認を行い、職員が情報を共有し、安全で安心に過ごせる環境づくりに努めています。

新型コロナウィルス感染症ため、各園では保育室及び備品等の消毒を徹底しています。

家庭保育の協力依頼とともに、各園のホームページで「手洗いのうた」「咳エチケットのうた」「ふれあい遊び」「室内あそび」等、職員制作の動画を発信しているところです。

比嘉正子地域貢献事業研修センターでの保育士等キャリアアップ研修には、乳児教育・幼児教育など7分野に延べ199名が受講し、修了者は194名。令和2年度も資質向上に取組むこととしています。

【高齢者施設】  

特養ひまわりの郷(90床)の令和元年度の稼働率は、入居・ショート利用者あわせ96 4%と前年度並みとなっています。平成30年度から取組んでいる看取介護を希望される利用者・家族も徐々に増加してきました。

介護職員の腰痛防止のため、マッスルスーツ(移乗介助)など介護機器の導入や、タブレット導入により介護記録の簡略化を図りました。

ひまわりの郷に隣接する、ひがみや児童センター・こども発達サポートステーションそれいゆが一体となり、園児・利用者の交流とともに、ひまわりカフェを通して地域との交流を促進するなど、公益的な取組みを、より一層進めていくこととしています。

令和2年度からの新規事業として、要介護者や要支援者の自宅を訪問し、身体介助や生活援助を行う訪問介護事業を開始しました。

近年、デイサービス事業は経営環境が厳しい状況が続いています。また新型コロナウィルスのため、外出自粛要請もあり利用者が大幅に減少しました。令和2年度に事業の規模や方向性を検討することとしています。

【人材確保と処遇改善】

保育士・介護職員養成校への訪問、就職フェアへの参加、施設説明会・見学会など積極的なリクルート活動を進めました。令和2年度は新型コロナウィルスのため、説明会・見学会の開催が困難なため、就職活動の皆さんに「都島友の会紹介動画」を、法人ホームページに掲載しています。

人材確保と離職防止のため実施している保育士宿舎借り上げ事業は、現在27名が利用。令和2年4月から月額に支給する処遇改善手当を増額しました。

【withコロナ】

新型コロナウィルス感染症患者が増加する中で、一日も早い治療ワクチンの開発が待たれます。それまでの間、新型コロナウィルスのため、日常生活とともに、法人各施設の事業の運営にも、様々な形で影響がでてくることが予想されます。

令和2年度も法人各施設は、園児・利用者そして職員の安全安心を第一に事業を進めてまいります。

保護者・利用者の家族の皆様方におかれましては、ご理解・ご協力をよろしくお願いします。

ゆんたく都島 Vol.32(2020.9)