苦情解決第三者委員会

わが子が、園児（２人）から、「嫌なことを言われるから園に行きたくない」と言い出し泣いた。常習化しており、職員のいない場面で言われたらどうするのか、毎日心配して気持ちが重くなる。園で全体への教育には限界があり、後は家庭での育児だと思う。園児の保護者に言って欲しい。園が言わないのであれば、私が直接言うとの苦情。

園児２人は、日々の保育の中でも他の園児に対してもキツイ言葉があり、その都度注意していましたが、改めて個別に話をしました。また園児２人の保護者には、訴えの事実を伝え、家庭での声掛けや日々の「言葉の注意喚起」をお願いしました。

室内カメラで、1週間、申出者の子どもと園児2人の関りを確認、特に問題となる場面はありませんでしたが、ロッカーの場所変更、チーム替えを行い、他児との関りがよりキャッチできるようにしました。

申出者にこの対応内容を説明すると、「お手数をおかけしました。安心しました」と言われ、翌日、父親からも「今後ともよろしくお願いします」とのことで了承されました。両親とも保護者への声掛けがないことに納得できなかったようです。

わが子がプレイルームのトランポリンに入ろうとした時、中から出てきた他クラスの園児に押され昇降台に顔面を打撲し、内出血と眉間にケガをした。相手の保護者に伝えているのか、傷の治癒とともに将来、視力の低下を心配しているが、園の対応（補償）はどうなるのか、また再発防止策を示して欲しいと電話で苦情。

事故の当日、保護者（申出者）に連絡し、職員が付き添って病院を受診しました。詳しい検査は必要ないが、目の下にかけて内出血しており、12時間は様子を見て下さいとの診断で帰宅されました。翌日、保護者から眼科と皮膚科を受診したところ、視力について視診では問題がなさそうだが、打撲が原因で視力に影響する可能性もないとは言えないとの診断結果を受けて、説明（苦情）を求められたものです。

保護者と面談し謝罪と経過説明を行いました。ケガへの対応については、治療代は園が支払う。事故が原因で視力が低下した場合、園が対応する。事故の原因は園の安全管理の問題で、園児や保護者に責任はないので相手の保護者に伝えないこと。再発防止策として、 園児がイライラしている時は、声掛けや環境を変える。遊具付近を注意し突発的な動きに素早く対応する。異なるクラスが一緒に過ごすときは、職員が連携し安全管理を徹底すると説明し、申出者から概ね了解をいただきました。

面談後、職員とともに眼科を受診。眼球に傷はなく、視力低下の恐れはないとの診断結果を受けて、申出者から「将来、視力が低下しても今回の事故との因果関係は問わない」と言っていただきました。また眉間の傷も目立たくなり卒園されました。