苦情解決第三者委員会

社会福祉法人都島友の会では、利用者(ご本人・ご家族)の皆様から、苦情やご意見、ご要望をお聞かせいただき、誠意を持って話合い、その解決に努めるとともに、利用者本位のより良い福祉サービスの提供の実現を図るため「苦情解決規程」を定めております。
なお、法人内各施設には、「意見箱」を設置するとともに苦情解決責任者・受付担当者及び第三者委員の掲示をしておりますので、率直なご意見をお聞かせください。

苦情解決体制

苦情解決受付担当者
法人本部事務局次長及び各施設の主任

苦情解決責任者
法人本部事務局長及び各施設の施設長

第三者委員(50音順)

(大 阪)
上田 達志氏 秦 啓員氏
花田 公絵氏

(沖 縄)
渡嘉敷 見氏

苦情解決関係表

苦情解決についての報告

利用者(ご本人、ご家族)からお寄せいただいた苦情の内、施設(事業所)内で、その解決が困難な場合は、「苦情解決処理手順」に従い、苦情解決第三者委員会に報告し、解決を図ることとしております。当法人内の全施設・事業所(児童施設13ヶ所と児童館、高齢者施設3ヶ所)における、令和5年度下半期(3月末現在)から6年度上半期(9月末現在)までの間の苦情解決受付及び処理状況については、大阪本部及び沖縄本部でそれぞれ、苦情解決第三者委員会を開催いたしまして、処理内容等の報告をしましたので、「苦情受付総括表」及び「苦情申立事例概要」のとおり報告します。

1.苦情受付総括表
相談分類説明・
情報不足
職員対応サービス
内容
権利擁護ケガ・事故その他合計
令和5年度
4月1日~3月31日
17202719
令和6年度
4月1日~9月30日
2120128
2.苦情申立事例概要

(説明・情報不足)

申立内容

    お迎えに行った時、園児がイヤーマフを付けており驚いた。聴覚過敏の様子があり、医療機関を受診しているが、イヤーマフの着用についても、親としては慎重に検討したかった。このことは園に伝えていなかったが、事前に相談なく、イヤーマフを着用していたことについて、園に不信感を抱いた。話合いの場を設けて欲しいとの申出。

処理内容

    園児は、以前から音楽や音の鳴る絵本、他児の泣き声など聴覚に過敏で、泣いて混乱している様子が見られたため、刺激を緩和し安心できる環境とするため、緊急的にイヤーマフを使用することとしました。

    申出者と面談し、イヤーマフ着用の経緯説明と事前の相談をしなかったことを謝罪しました。今後の対応として園児が耳をふさぐ様子がある場合はしばらく様子を見て、音が避けられない場合は別室で活動することとする。園児の様子について保護者と園とで情報共有を図る。イヤーマフ着用については、申出者の思いを尊重し、保留とするなどを説明し了承をいただきました。

    園としては、普段、療育で活用している支援グッズの使用目的や効果について、保護者会で改めて説明しました。

    申出者は、現在、自宅等で必要に応じてイヤーマフを着用させている。園でも着用しないよう療育環境を整えながらも、申出者の同意を得て着用しています。

職員対応

申立内容

    親子通園の際、わが子が他の園児から叩かれたり頭突きをされているのを見た。わが子はかなり強い衝撃を受けても、泣くのをこらえ、仕方がないからと我慢していた。職員は「叩くのはだめ」と注意したが、その際「わが子の事が好きすぎるんだね」との声かけに疑問が残った。強い衝撃に驚いたため、普段、園で行っている対応と、本人の様子を聞きたいとの申出。

処理内容

    当日は親子通園のため、保護者に園児の傍らに付いていただき療育を進めていた。職員は、他の園児が近づくのを確認しすぐにかけつけたが間に合わなかったこと、また叩かれた際の対応が適切でなかったことを謝罪しました。

    園では、普段、他の園児の対応として職員が常に一人付いている。本人が力のコントロールがうまくできない様子があれば、お互いの気持ちを代弁する等、その都度対応している。また、他害リスクを避けるため別室へ移動するなどの対応をしていることを説明しました。

    申出者からは、わが子にこれぐらい大丈夫というケガでも「痛い」等、自分の気持ちを表すことができるよう、園で声掛けをお願いしたい。家庭でもそのような声掛けをしていく。

    子どもの事なのでどうにもならないことを理解いただいているが、何かあれば、その都度、連絡しあい連携をしていくことで納得いただきました。