子どもの力を信じ育てる

 私たち松島保育園は、社会福祉法人都島友の会の創設者、比嘉正子により設立されました。比嘉正子(旧姓渡嘉敷周子)は、明治38年沖縄県那覇市首里金城町で生まれ、首里市立女子工芸学校(県立首里高等女学校の前身)卒業後、首里パプテスト教会で洗礼を受け、その後大阪パプテスト女子神学校へ留学。昭和6年に都島友の会の前身、青空保育園を創設します。戦後は消費者運動や婦人運動のリーダーとしても邁進し、生涯にわたり社会福祉活動に身を捧げます。
 昭和49年、比嘉正子は若き日以来念願だった沖縄での社会福祉事業を「渡保育園」の創設として始め、昭和57年に、法人創立50周年記念事業として当松島保育園を開設しました。

 子どもには「育つ」という素晴しい力が備わっています。それを引き出し、力強いものにしていくためには「育てる」という力が不可欠です。“育つ。育てる。”―その二つの力が翼となって合わさるとき、子どもたちは可能性という高みに向って飛翔し始めます。

 私たち松島保育園は、80余年にも及ぶ当法人の伝統ある保育理念をもとに、子どもたちに寄り添い、一人ひとりきめ細やかなサポートをすることで、子どもたちの力強い成長を助け、健やかな身体と豊かな心を育てます。そして比嘉正子の愛した沖縄の美しい文化や伝統をしっかりと受け継ぎながら、新しい時代の変化に積極的に対応することで、保護者の皆様、地域の方々に愛される保育園として、共に歩んでいきたいと考えています。

園長 伊禮良樹