大根と一緒に寝転ぶ子ども

食育

「ぬちぐすい」(命の薬)という、うちなー言葉があります。 「食」の大切さはもちろん、保育をする上で十分な配慮が求められています。なかでも食物アレルギーには細心の注意が必要です。当園は給食の対応を個々に合わせて個別の援助を行っています。

「ぬち(命)どぅ宝」―沖縄の素敵な言葉です。 食べておいしいのは当たり前。見て、感じて、未来まで“つながる”命の源「食」を、みんなで考えています。

 沖縄の日差しで青々と育った「ゴーヤー」。ビタミンCも豊富で風土にあった食材のひとつです。もちろん、給食にも登場します。沖縄の子どもたちもあの味は苦手という声もありますが、自分たちで育てて収穫したことにより味の化学変化がおきるのか、「おいしい」と食べる姿も多く見られます。
 5月8日は語呂合わせで「ゴーヤーの日」。給食は定番のゴーヤーちゃんぷる。
 年齢により色んな表情もありますが、「ゴーヤーの味が解ればうちなんちゅ」と言われる食材のひとつです。
 沖縄ではあまり感じられない季節感ですが、旧暦にそって様々な行事があります。その都度子どもたちに食べやすいよう工夫をし、そして保育室では食事の意味を保育士がわかりやすく説明するよう工夫し、様々な工程を得て子どもたちは味わっています。意味がしっかり解るまでは年月もかかりますが、それでも、毎年の沖縄の味、伝統食を伝えていくことも、未来ある子どもたちに、そして、次の世代に『つながる』ひとつの手段と考えています。
 離乳食にもゴーヤーは登場します。はじめはびっくりしますが、徐々に親しんで行くのが食事。今日もおいしく楽しい食事を給食室から届けます。
さあ、おいしい給食  「うさがみそ~れ(召し上がれ)」・・・

ゴーヤで作った料理

保育をする上で十分な配慮が求められています。その中でも食物アレルギーには細心の注意が必要です。当園は給食の対応を個々に合わせて個別の援助を行っています。

 子どもの成長にとって食事はとても大切であると考え、皆に安全でおいしい給食を楽しく食べることができるよう、クッキングや野菜の栽培などからも、力を入れてきました。季節の食材を使用するのはもちろん、国産で安全な添加物の少ない食材を使用するようにし、おやつも手作りを基本にと、心がけています。
 しかし、年々食物アレルギーのある子どもが増えているのが現実です。「皆と同じ食材で」といかない場合も多くなりました。食品も卵、牛乳、小麦、果物、など様々なものがあります。保護者と医師の診断により相談しながら少しずつ解除出来るように、小学校就学までに少しでも食べられる物が多くなるようにと、取り組んでいます。
 月一度行っている給食会議では、給食室からの声はもとより、全職員で各クラスの食事状況、アレルギー食の対応や保護者からの要望など話し合い、情報を共有しています。アレルギーでの誤食にはクラスで『プレート』を作成して保育士による二重、三重のチェックを大事にしています。

個々の名前のプレート
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