令和3年度~4年度

新型コロナウィルス感染症対策

令和3年度は、新型コロナの変異ウィルスによる感染が拡大し、「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」が繰り返し発令されました。都島友の会の児童施設・高齢者施設は、保護者や利用者家族のご協力をいただきながら感染拡大防止に努め、安全安心を第一に、施設運営を行ってきました。

児童施設

今号の各施設のページで紹介したように、コロナ禍の中にあっても、各施設は感染対策を十分取りながら、運動会・発表会・卒園式など諸行事を実施しました。日常の教育保育も、どのようにすれば可能なのかなど、縮小あるいは代替行事など工夫をしつつ行ったところです。

特に令和4年新春以降、オミクロン株により市中感染及び家族感染が急拡大し、園児・職員の陽性判明が相次ぎ、一部の園で休園を余儀なくされました。各施設は看護師連絡会と連携し、予防・消毒方法の見直しと徹底を行ったほか、令和4年2月からは陽性者が判明した場合、各園で濃厚接触者の特定のため「疫学調査」を実施しています。

高齢者施設

大阪府下の高齢者入居・通所施設でクラスターが多数発生しました。特別養護老人ホームひまわりの郷では、防止のため、施設内消毒の徹底とともに、入居者・施設従事者のワクチン接種及びPCR検査を実施。また医療崩壊が続く中、陽性者を施設で介護する必要が生じた場合の特別対策(ゾーン分け)などを実施し、令和3年度は幸い1人の陽性者も発生しませんでした。このような中ではありましたが、ひまわりの郷の利用者は、入居・ショート利用をあわせて、年稼働率は97.03%となり、前年に比べ1.63%アップとなりました。

今後、大阪府下の新規患者数・発症率をみながら、家族との面会方法を改善することとしています。 通所施設のデイサービスひまわりは、新型コロナウィルス感染症のため利用自粛も影響し、厳しい経営環境となりました。このため利用実態に合わせ定員の変更、スタッフ人員配置の見直しなど、経営改善に取組んでいます。令和4年度は定員25名とし、スリム化した職員数で運営することとしています。

創立90周年事業

令和3年3月1日、社会福祉法人都島友の会は創立90周年を迎えました。

記念行事として、令和3年秋、4年2月に「創立90周年感謝のつどい」を企画しましたが、新型コロナウィルス感染症の急拡大により中止しました。流行も落ち着いてきましたので、7月に開催することとしています。

記念誌は、創設者の比嘉正子が築いた理念と、当法人の歴史と実績を紹介する都島友の会90年史「つなぎ、つないで90年」及び写真集「あれから10年 つなぎ、つないで80~90年」を刊行、関係者にご覧いただきました。

施設整備

大阪の各施設はこの10年間で、建替新築や大規改修がほぼ完了し、園児・利用者にとって安全安心な建物となり、環境が向上したところです。令和3年度は、沖縄の松島保育園で、経年劣化した外壁・軒裏・格子・手摺などの外部塗装のほか、床張替えなど内部改修工事を実施しました。

また、幼保連携型認定こども園都島児童センターに隣接する土地約97㎡を取得、令和4年度に放課後児童のため、都島児童館の新建物を建設することとしています。

評議員・役員の選任

平成29年4月に就任いただいた評議員の任期満了に伴い、令和3年6月11日に評議員選任・解任員会が開催され、理事会から推薦のあった8氏(再任5氏 新任3氏)が選任されました。なお評議員は計9氏。また、令和3年6月28日開催の評議員会で理事8名(再任7名 新任1名)・監事2名(再任)が選任され、新しい任期がスタートしました。

人材確保と定着に向けて

コロナ禍の中で、養成校の学生はオンライン授業、接触の制限等もあり、就職フェア・見学会などへの参加も少なく、令和3年度の人材確保は困難を極めました。養成校への訪問、法人ホームページへ紹介動画等リクルート情報の掲載、実習生の対応を十分にすることなどを通じて、令和4年4月には保育職員17名、放課後児童支援員1名、介護職員2名を採用しました。令和4年度も引続き、養成校との関係を密にし、積極的なリクルート活動を進めることとしています。

研修も職員の資質向上のため、園内研修の充実とともに、令和4年度も経験年数に応じて、比嘉正子地域貢献事業研修センターで実施する「保育士等キャリアアップ研修」の受講を推奨することとし、中堅職員の定着に努めます。また保育士宿舎借上げ事業は、令和4年度23名が利用しています。 

さて令和4年3月に、令和4年度予算及び事業計画、また令和4年6月には、令和3年度決算及び事業報告に係る理事会・評議員会が開催され、ご承認いただきました。

都島友の会は、91年目がスタートしましたが、100周年に向けこれからも地域の皆さんのお支えをいただきながら、地域福祉サービスの充実に取り組んでまいります。

ゆんたく都島 Vol.35(2022.8)