令和4年度~5年度

コロナ禍の中にあって

新型コロナの感染法上の位置付けは、令和5年5月8日に、2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に移行されます。

コロナ禍も3年目に突入した令和4年は、年明け早々から第6波が押寄せ、市中感染や家族感染が急拡大しました。6月になるとやや落着きを見せましたが、7月から第7波、11月からは8波と、新規患者の増減を繰り返しました。このような中、法人の児童・高齢各施設は、保護者・利用者家族のご協力をいただきながら、安全安心の施設運営を行いました。

児童施設の発表会は、オンライン配信やCDで園児の様子をお伝えしてきましたが、令和4年度は、3年ぶりに会場で保護者の皆様にご覧いただくことができ、我が子の成長した姿に感動されていました。卒園式も感染防止のため、クラス毎の開催でしたが、令和5年春の卒園式は、全卒園児と保護者の参加による、厳かで微笑ましい式となり、素晴らしい門出となりました。

令和5年度の保育教育・諸行事は、安全に配慮しながら、徐々にコロナ禍前に戻していくこととしています。家族との面会や、地域の皆さんの憩い・交流の場として設置している特別養護老人ホームひまわりの郷の「カフェテリアひまわり」も、令和5年春から利用を再開します。

都島児童館新建物完成

放課後児童健全育成事業(学童)の再編にあたり、拠点施設となる都島児童館「ぼくらの家北都」が、令和5年2月、幼保連携型認定こども園都島児童センター隣接地に完成しました。鉄骨造3階建で延床面積は214.40㎡。都島児童館は、平成25年の都島児童センター新園舎の建替に伴い、法人が所有する近隣の福祉ビル内に移転していましたが、約10年ぶりに、発祥の地に戻ることとなりました。

令和5年度、中野生活クラブが新建物内に移転し業務を開始します。友渕生活クラブは、法人の元職員が設立した一般社団法人が運営し、令和5年度は、都島Ⅰ・Ⅱ、高倉、中野の4生活クラブで放課後児童健全育成事業を実施することとしています。

あやなす荘解体撤去・福祉ビル外壁改修

1階が都島乳児保育センター(旧園舎)、2~4階が住宅「あやなす荘」として、令和2年まで使用していた建物(RC構造4階建 延床面積1995.45㎡)の解体撤去工事と、同建物の北側の第二乳児保育センターが入る福祉ビル(RC構造4階建 延床面積2349.65㎡)南面の外壁改修工事の準備を進めていました。

令和4年9月から本格的に工事に着手し、令和5年2月末に完了しました。あやなす荘の跡地利用計画が確定するまでの間、敷地は運動場として利用されます。

空調設備の更新

経年劣化したデイサービスひまわりのガスヒーポンによる空調設備を、一般財団法人環境共創イニシアチブからの「先進的省エネルギー投資促進事業補助金」の交付を受け、令和4年11月に更新。また、都島友渕乳児保育センターでは、令和3年度の3階保育室の機器更新に引続き、令和4年12月、20年近く使用してきた2階の厨房・保育室のガスヒーポンによる空調設備を更新、空調能力を向上させました。

創立90周年感謝の集いを開催

令和3年3月1日、法人創立90周年を迎えた都島友の会は、令和3年秋、令和4年2月に「創立90周年感謝の集い」の開催を準備しましたが、新型コロナウィルス感染症の急拡大により、中止の已む無きに至っていました。100周年に向けスタートした令和4年春の叙勲で、当法人の渡久地理事長が瑞宝双光章を受章しました。理事長の功績とともに、90周年という節目を迎えた法人事業にご評価いただいたものであり、法人にとりまして誠に名誉なことです。改めて皆様方のご指導とご支援に感謝申し上げるため、創立90周年のお祝いと受章のお祝いを兼ね、令和4年7月30日、帝国ホテル大阪で「お祝いと感謝の集い」を開催しました。

7月になり、新型コロナウィルス陽性者が急増する中でありましたが、永年にわたりお世話になっている皆様約150名のご出席をいただきました。式典とともに、DVDで法人施設と各園園児の演舞を紹介。また職員有志により沖縄のエイサー・ダンスを披露しました。

100周年に向け、今後とも都島友の会が、地域の皆様に愛され、必要とされる法人であり続けるため、より一層地域福祉サービスの充実に取組む決意を新たにしました。

介護職員初任者研修

介護職員の人材不足が続いています。特別養護老人ホームひまわりの郷でも、現在、外国籍の介護職員(正規5名・非常勤3名)が勤務しています。今後ますます人材確保が厳しくなることが予測されるため、自前養成として、令和4年秋に、介護職員初任者研修を開講しました。6名が修了し、内1名が正規職員としてひまわりの郷に採用されました。

今後、介護職員初任者研修・実務者研修を3年に1度程度のサイクルで実施し、内部から介護福祉士を作り出す体制をつくることにしています。

人材確保と定着に向けて

保育施設数の増加とともに、コロナ禍の中で養成校学生の就職活動の形態も従来とは異なり、令和4年度の人材確保は困難を極め、令和5年4月には、保育職員12名、介護職員3名の採用となりました。

深刻化する保育士不足に対応し、令和5年度は就職活動中の学生に分かりやすく、気軽にアクセスできるホームページ及びツールを構築。就職フェアの参加及び施設見学会の開催、養成校への訪問、実習生への働きかけなど、積極的なリクルート活動を進めます。併せて中堅職員の定着と離職防止に努めていくこととしています。

さて令和5年度の予算及び事業計画が、令和5年3月に開催された理事会、評議員会で議決され、新年度がスタートしました。

法人本部・各施設では、この事業計画・予算に沿って、地域福祉サービスに取組んでまいります。